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メンテナンスについて

タンク、取付け部品配管については、下記点検実施要綱を参考に定期点検を行ってください。異常が発見された時は直ちに使用を中止し、弊社へ至急ご連絡ください。
※長時間ご使用されたタンクについては、当社の劣化診断サービスをご利用ください。

保守点検作業時の注意

酸欠・中毒事故防止

タンク内は酸素欠乏およびガス中毒危険場所です。タンク内へ入る場合は「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」技能講習修了者の指示に従い作業を行ってください。

  • (1)タンク内を十分に洗浄し、乾燥させてください。
  • (2)タンク内へ送風機を入れ、換気させてください。
  • (3)酸素濃度計で酸素濃度18%以上、硫化水素濃度10ppm以下であることを確認してください。
  • (4)必ず監視人を配置してください。
  • (5)上記(1)~(3)が不可の場合はエアーラインマスクまたはホースマスクを使用してください。また、ゴーグルを装着してください。

これらのことを怠ると酸欠やガス中毒などの人身事故の恐れがあります。

転落・傷害事故防止

昇降作業は十分注意の上、安全に行ってください。

  • (1)タンクの天板が薬液、ガス、紫外線などの影響により劣化が見受けられる場合は昇らないでください。足場を組んでください。
  • (2)昇る前に、梯子の安全を確認してください。
    ①ガタツキなく、しっかり固定されていること。
    ②腐食などによる破損がないこと。
  • (3)ヘルメット、ゴム手袋、安全靴などを装着してください。2メートル以上の高所作業時は墜落制止具器具(胴ベルト型またはフルハーネス型)を装着してください。
  • (4)マンホール、点検口などの蓋は作業終了後、必ず閉めてください。
  • (5)昇降設備、マンホール、点検口などの蓋に破損などの異常が発見された場合は、直ちに交換してください。
  • (6)高所作業をする場合は、必ず監視人を配置してください。

これらのことを怠ると転落や傷害事故を生じる恐れがあります。
タンクの保守、点検、清掃作業にあたっては、労働安全衛生法・同規則に則り、十分注意の上、安全に行ってください。

点検実施要綱

日常点検

部所 点検項目 不具合推定原因 原因の具体例 不具合時の処置
タンク 表面にひび割れ、亀裂の発生はないか 製品寿命 太陽光などによる紫外線劣化 交換(劣化診断サービス)
環境応力亀裂 薬品による劣化 交換、薬品評価
異常な変形(膨らみ、凹みはないか) 内容液の異常な温度上昇 化学反応による発熱 程度により交換
外気温の上昇 補強枠の締付ボルトナットの締めすぎ 枠締ボルトナットのトルク調整
薬品による膨潤 有機溶剤、油類の混入 程度により交換、薬品評価
タンクへの加圧減圧 エアー抜の目詰まり、閉管 エアー抜き検査
配管 ノズル、接続部分から液漏れがないか ガスケットの寿命 ガスケットの薬品劣化、変形 ガスケット交換
ノズル(フィッティング、フランジ、バルブ)にひび割れ、亀裂はないか ノズル、部品の寿命 太陽光による紫外線劣化薬品による劣化 部品交換
フランジの変形 ボルトナットの締めすぎ ボルトナットのトルク調整

月次点検

部所 点検項目 不具合推定原因 原因の具体例 不具合時の処置
タンク タンク内面にひび割れがないか 製品寿命 薬品による劣化 交換
タンク内面の光沢に曇りがないか 製品寿命 薬品による劣化 程度により交換
表面に外傷がないか 外力による傷 切削工具などによる傷 程度により交換
配管 白化していない 製品寿命 太陽光などによる紫外線劣化 程度により交換
補強枠 錆、腐食の発生はないか 環境による錆、腐食 塩害、雨水、経年劣化 腐食除去後、再塗装または交換
補強枠、梯子、手摺を留めるボルトナットの欠落はないか 腐食 補充
バルブ ハンドルの動きがスムーズか ガスケット劣化、摩耗 薬品による劣化 交換
継手部品に漏れはないか ガスケット劣化、摩耗 薬品による劣化 交換